2020夏季千葉県高等学校野球大会 あの瞬間を捉えた写真も多数

九十九里浜に大量ハマグリ 採取禁止も持ち帰り相次ぐ 漁業者「死活問題」「採取は密漁」

海岸には熊手や袋を手にしてハマグリを拾う人が連日訪れている=19日、九十九里町
海岸には熊手や袋を手にしてハマグリを拾う人が連日訪れている=19日、九十九里町
ある男性は1時間ほどで大量のハマグリを集めていた=19日、九十九里町
ある男性は1時間ほどで大量のハマグリを集めていた=19日、九十九里町

 九十九里浜の各地で、海岸に大量のハマグリが打ち上げられているのが確認されている。一帯の漁業権を持つ九十九里漁業協同組合の担当者は「水産資源が枯渇し死活問題になりかねない」と困惑。ハマグリを持ち帰る一般の人も相次いでいる。

 同組合によると、山武市から一宮町にかけての九十九里浜一帯で、1週間ほど前から打ち上げられているのが見つかっている。潮が引いた後に、大粒のハマグリが砂地を埋め尽くす状況が連日繰り返されているという。

 県漁業資源課によると、死んだ貝などが局所的に打ち上げられることは2年に1回ほどあるが、今回のような規模は記録に残る限り初めて。同課の担当者は「漁業にどれほどの影響があるか分からず、定期的に調査していかなければ」と話している。

 また、海岸の様子がテレビのニュースで紹介されたこともあり、ハマグリを拾いに来る一般の人も。19日午後、九十九里町の片貝海岸周辺では、膝まで水に漬かり貝を採取する人が何人もいた。千葉市から来たという若い男性は、1時間ほどで発泡スチロールの箱をいっぱいにしていた。

 一方、稚貝を放流するなどして資源管理をしてきた同組合は「ハマグリには漁業権が設定されているため一般人の採取は密漁にあたる」と指摘。地元の東金署も巡回を増やして警戒を強化し、浜や周辺道路などで採取しないよう呼び掛けている。

 同組合は漁業関係者らと一緒にハマグリを海に戻す作業を繰り返しているが、終わりが見えない状況だ。担当者は「将来的に九十九里浜からいなくなってしまったら本当に困る」と表情を曇らせている。


  • LINEで送る