ペット購入ご注意!! ネット販売でトラブル続出

インターネットの子犬販売サイト。直接対面せず購入する飼い主も多い
インターネットの子犬販売サイト。直接対面せず購入する飼い主も多い

 「購入した犬が病気を持っていた」「写真と違う。かわいくない」など、ペットのインターネット販売をめぐるトラブルが増えている。2010年度に全国の消費者センターに寄せられた相談は151件、県内でも問題が多発している。店頭で実際に対面せずに購入する飼い主がいる一方で、一部の業者はそこにつけ込みペットを“量産”する。動物福祉団体は「ペットは物ではない」とゆがんだブームの姿に警鐘を鳴らす。

 国民生活センターによると、ペットのネット販売をめぐる相談は、06年度に101件、ペット相談全体に占める割合は7%だったが、11年度は134件、13・5%(1月20日時点)に増加している。

 県消費者センターにも、09~12年1月の間に18件の相談が寄せられており、多くは、送られてきたペットが病気、金を振り込んだが届かない-といった内容だ。

 生後4カ月の犬を32万円で購入した県内のケースでは、事前に業者から「ひざ関節炎の病気があったが、訓練して治った」との説明を受けていたが、実際に届いた子犬には異変が。医師の診断でひざに問題があることが発覚。飼い主は業者を相手取った訴訟も考えているという。

 また、東京都の40代女性はネットで見たチワワを気に入り購入したが、写真とは明らかに顔が違い「かわいくない」として業者に返品を申し入れた。

 神奈川県の20代女性が30万円で購入した子犬は、空輸で送られてきたが、直後に体調を崩し衰弱、死んでしまった。

 動物愛護法は、ペットを売る場合に自治体への登録を義務付けているが、栃木県は11年、病気の猫をネットで売るなどしていた業者の登録を取り消す処分を実施。

 千葉県内では登録取り消しはないが、苦情が寄せられた業者を保健所が指導するなどしている。

 ネット社会の進展もあり、気軽に生き物を購入する飼い主が増える一方、ペットブームに便乗した業者の中にはこうした違法または不誠実な対応も目立ってきた。

 日本動物福祉協会によると、利益を重視する違法業者は劣悪な環境下で無理やり犬や猫を繁殖させることがあり、体が弱いなど病気がちな個体が多い。偽の「血統証」を付けて販売を繰り返すこともあるという。

 同会の桜井邦広事務局長(72)は「買う側と売る側の双方が動物を『物』的に扱っている」と警鐘を鳴らす。

 一方、合法的にネット販売を手がけている業者からは「一部の違法業者のせいで迷惑。写真通りの犬を送るし病気のケアもする。ゲージに閉じ込めるペットショップの方が動物がかわいそうだ」との声も上がる。

 環境省は、有識者による検討会を開いており、動物販売時の対面説明や現物確認の義務化を盛り込んだ動物愛護法の改正が予定されている。


  • LINEで送る