2020夏季千葉県高等学校野球大会
新型コロナウイルス情報

「勉強遅れ取り戻す」 受験へ中3決意新た 学校再開、期待と不安 【ちば再始動】

学校が再開し、マスク姿で通学する小中学生=1日、長南町
学校が再開し、マスク姿で通学する小中学生=1日、長南町

 新型コロナウイルスの影響で休校が続いていた千葉県内の学校に1日、子どもたちの歓声と笑顔が戻ってきた。感染防止対策を徹底しながら、2カ月遅れでようやく始まった新年度の学校生活。高校受験を控える中学3年生は、授業再開に期待と不安の表情を浮かべ「勉強の遅れを取り戻したい」と机に向かっていた。

 東金市の中心市街地にある市立東金中学校(生徒525人)は分散登校を経て再開。3年生の教室の黒板には、担任からの激励メッセージや疫病を払うとされる妖怪「アマビエ」が描かれ、生徒たちを出迎えた。

 今井清仁校長は校内放送で「緊急事態宣言が解除されても急に以前の日常は戻らない」と述べ、学校での感染防止対策への協力を要請。続いて別の教職員がマスク着用や手洗い、換気の徹底を呼び掛け、仮に感染者が出た場合でも相手を非難の対象としないよう求めた。

 学校生活が再び始まり、3年の市原桜汰さん(14)は「希望が持てた」というが、所属する野球部の活動を巡っては懸念も。「夏の大会ができないとなると、自分の中でけじめがつかないので、その先の受験にも向かっていけるかどうか…」と表情を曇らせた。

 長南町立長南中学校でも、約140人の生徒が久々に顔をそろえた。同校では各教室の入り口に消毒液を置き、生徒同士の机の間隔を空けて授業を再開。今週は弁当を持参してもらい、給食は8日から提供する。保川浩基校長は「休校が3カ月に及んだので、まずは子どもたちが学校に慣れる環境をつくっていきたい」と説明した。

 「休校中は退屈だった。タブレット端末などで勉強していたが、あまり身が入らなかった」と話したのは、3年の大久保紫文さん(15)。「3カ月分の勉強の遅れを取り戻し、高校受験に向けて頑張りたい」と笑顔で語った。

 学校で野球部に入り、地元の柔道クラブにも所属する3年の相勇太さん(15)は、休校中も密集を避けてトレーニングしてきた。「友達と会うのが楽しみだった。感染対策を十分にしながら、スポーツにも取り組みたい」と声を弾ませ「勉強が遅れているので不安は残るが、10分でも20分でも時間を見つけて勉強に力を入れる」と話した。

 中学生活最後の年に県大会出場を目指してきた卓球部の麻生るいさん(14)は「大会が中止になりとても残念。2年生に私たちの目標を達成してもらえるように手助けしたい」。友達との久しぶりの再会を喜びながらも「コロナは完全に収束していないので、生徒も感染対策をしっかり行わないといけない」と表情を引き締めた。

 県立長生高校(茂原市)が第1志望で、休校中も塾のオンライン授業で勉強を続けてきた。「思うように勉強できず受験制度も変わるので不安だが、気持ちを切り替えてやっていくしかない」と前を向いた。


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