新型コロナウイルス情報

千葉県、パチンコ2店に休業指示 森田健作知事「お願いするしかない」 現地市長も「3密」懸念

千葉県の担当者とともに営業を続けるパチンコ店に休業の要望に訪れた本郷谷・松戸市長(手前)=3日、松戸市
千葉県の担当者とともに営業を続けるパチンコ店に休業の要望に訪れた本郷谷・松戸市長(手前)=3日、松戸市

 新型コロナウイルスの感染防止に向けた県の休業要請に応じないパチンコ店の問題で、千葉県は3日、店名公表措置後も営業を続ける県内2店に「休業指示」を行った。新型コロナ特別措置法に基づく、より強い措置だが、強制力や罰則はない。改めて店名と所在地を公表した。同日、2店のうち松戸市内の店に出向いて休業要望書を渡した同市の本郷谷健次市長は「ほとんどの席が埋まる『3密』状態」と懸念。県によると、4月中に休業した別の1店が営業を再開したとの情報も入り、対応に苦慮している。

 県によると、休業指示を受けた2店は「アムディ東松戸」(松戸市紙敷)と「アムディ野田」(野田市上三ケ尾)。県ホームページで公表した。3日午前に県職員らが2店を訪れて改めて休業への協力を求めたが、2店とも営業を続けた。

 休業指示後に県庁で取材に応じた森田健作知事は「多くのパチンコ店が休業要請に協力し、1日に店名を公表した3店のうち1店も2日夕から休業に応じてくれた一方で、どうしても2店は応じてもらえない」と説明。「県ができる(法律上の)措置はこれが最大限。今後も粘り強くお願いするしかない」と述べた。

 松戸市の本郷谷市長は、県が休業指示を出す前の3日朝、営業を続ける松戸の店を県の担当者と訪問。施設管理者の店長に休業を求める要望書を手渡した。

 市長は要望後、報道陣に「店内ではほとんどの席が埋まる密集、密接、密閉の3密と言ってよい状況だった。ここでクラスター(感染者集団)が発生してもおかしくない。社会的責任を果たしてほしいと強く要請した」と語った。要請に対し店長は「本部に伝える。判断を仰ぐしかない」と答えたという。

 同店は朝の段階で駐車場に車116台が入り、7割は市外ナンバー。開店前に約200人の客が長蛇の列を作った。近所の60代男性は「こんなに車が入っているのは初めて」と驚いた様子。船橋市の会社員男性(49)は「ネットで調べると、この店しか営業していないから来てしまう。店内は客が密集していた。私はすぐ帰るが、依存症の人が多いと感じた」と話した。

 県担当者は、2店のグループ本部にも連絡を取っているが電話がつながらないとし、県民には「来店を控えてほしい」と切望した。

◆営業再開情報も

 県は営業再開情報が入った別の店への対応も急ぐとともに、ゲームセンターやバーなどパチンコ店以外で休業要請に応じていない店への要請も続けている。


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