2020年3月20日 05:00 | 有料記事
野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が昨年1月、自宅浴室で死亡した虐待事件で、傷害致死などの罪に問われた父親、勇一郎被告(42)の裁判員裁判の判決公判が19日、千葉地裁であり、前田巌裁判長は「尋常では考えられないほどに凄惨(せいさん)で陰湿な虐待」として懲役16年(求刑懲役18年)を言い渡した。先例と比較して悪質性が極めて高いと指摘し、死者が1人の傷害致死罪の中でも「最も重い部類」の量刑とした。
勇一郎被告が問われた罪は傷害致死のほか、傷害と暴行、強要。このうち2017年11月に心愛さんの頭を殴ったとされる暴行は、勇一郎被告が唯一否認しているが、判決では生前の心愛さんの訴えや ・・・
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