「自分の体大丈夫かな」暴力受け身案じる 【野田女児虐待死】

 「自分の体が大丈夫かなと思った」。28日に開かれた勇一郎被告の公判には、心愛さんが小学3年時の担任教諭も出廷し、被告から暴力を受けた心愛さんが自分の身を案じていたと証言した。心愛さんは、2017年11月6日に実施されたいじめ調査のアンケートで「お父さんにぼう力を受けています」と記入。担任教諭が翌日、心愛さんに事情を聞いた際に被告の暴力を打ち明けられたという。

 証言によると、心愛さんは「口をふさがれ、床に押しつけられた」と話し、片手を口に当ててもう片方の手を頭の後ろにするなど身ぶりを交えて説明。担任教諭は心愛さんから聞かされた暴力の中でも「一番衝撃的だった」と声を震わせた。

 アンケート記入日にも暴力があったといい、心愛さんは「頭、背中、首を蹴られた。今も頭が痛い」と涙をぽろぽろ流した。4日前には目が赤くなっており、当初は「結膜炎」と答えていたが、改めて聞くと「お父さんに殴られた」と話したという。

 心愛さんは暴力が始まった時期について、17年7月ごろに勇一郎被告に連れられ、沖縄県から野田市の祖父母宅に転居してきて間もなくと説明した。9月ごろには沖縄県から母親を招き、アパートでの暮らしが始まったが、「お母さんがいない時にグーで頭を10回ぐらい殴られる」と話していたという。

 検察側は初公判で、勇一郎被告がアンケートのコピーを入手しようと、心愛さんに「お父さん見せてもいいです」と署名付きの文書を書かせ、18年1月15日に野田市教育委員会から交付を受けたと指摘。心愛さんはその3日後、市内の別の小学校に転校した。


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