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「ストレスのはけ口」 次女生まれ疎ましく 検察側 【法廷リポート 野田女児虐待死】

勇一郎被告の初公判が開かれた千葉地裁の法廷=21日午前(代表撮影)
勇一郎被告の初公判が開かれた千葉地裁の法廷=21日午前(代表撮影)
傍聴券を求めて行列を作る人々=21日午前9時10分ごろ、千葉地裁前
傍聴券を求めて行列を作る人々=21日午前9時10分ごろ、千葉地裁前

 野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が昨年1月、自宅浴室で死亡した虐待事件で、千葉地裁で21日に開かれた父親、勇一郎被告(42)の裁判員裁判。傷害致死などの罪に問われ起訴内容を一部否認する被告に対し、検察側は「(勇一郎被告は)頑固で自己主張の強い性格。ストレスのはけ口として、心愛さんを繰り返し虐待した」と日常的な虐待の末に死亡させたと指摘した。

 検察側は冒頭陳述で、2008年に沖縄県で妻(33)と結婚してからすぐに心愛さんが生まれたが、離婚などを理由に勇一郎被告と心愛さんは約8年間離れていたと説明。17年2月に再婚し、次女が誕生したことから「次女に愛情を注ぐ一方で、心愛さんを疎ましく感じるようになった」と述べた。

 同年7月、勇一郎被告は娘2人を連れて野田市の実家に転居。検察側は育児につい ・・・

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