市原ゴルフ場鉄柱 無償撤去で市長表彰 藤村社長「自信ついた」

小出市長(左)から表彰の盾を受け取る藤村さん=17日、市原市役所
小出市長(左)から表彰の盾を受け取る藤村さん=17日、市原市役所

 昨年9月の台風15号の強風で市原市五井のゴルフ練習場の倒壊した鉄柱を無償で撤去し、鉄柱に押しつぶされた住宅の被害拡大を防いだとして、市原市は17日、解体業「フジムラ」(東京都江戸川区)を表彰した。市役所で小出譲治市長から盾を受け取った同社社長兼会長の藤村一人さん(52)は「率直にうれしい。本物の災害現場を経験できて自信がついた」と話した。

 同社は、2カ月近く住宅に倒れたままだった鉄柱13本を撤去。発災の翌日、現場の様子を報道で見た藤村さんの発案で市原市役所に無償撤去を申し出た。本社がある東京都江戸川区とは防災協定を結んでおり、災害復旧の訓練を積んでいたことが支援の決め手だったという。藤村さんは「住民も練習場も被災者。助けてあげたかった」と説明した。

 小出市長は、被害のきっかけが自然災害で民間同士の問題として、行政の介入について迷いがあったと明かし「市としてどういう対応ができるか考えていた時に、実績のあるフジムラさんから話をもらって救いの神だと思った」と感謝した。

 現在、練習場では住民への補償費に充てようと土地売却に向けて更地にする工事が進んでおり、フジムラが有償で請け負っている。藤村さんは住民について「一日も早く元の生活に戻ってほしい」と願った。


  • LINEで送る