勝浦ホテル 全館滅菌、不安払拭へ 陽性部屋の畳、布団廃棄 3月営業再開「念には念」

陽性患者が過ごした部屋では作業員は防護服を着用。噴霧器などで消毒する=16日午後2時40分ごろ、勝浦市
陽性患者が過ごした部屋では作業員は防護服を着用。噴霧器などで消毒する=16日午後2時40分ごろ、勝浦市

 新型コロナウイルスによる肺炎が拡大する中国湖北省武漢市から帰国した邦人が約2週間滞在した勝浦市のホテルで消毒作業が行われている。16日に報道陣を対象にデモンストレーションを公開。陽性患者が過ごした部屋では備品のほか布団や畳を廃棄する方針で、宿泊者の不安払拭(ふっしょく)へ1週間かけて全館を滅菌する。

 消毒を担当するのは、有害生物全般に対応可能な事業者で構成する公益社団法人「日本ペストコントロール協会」。15日から始め、約15人が2人ずつの班に分かれて作業に当たっている。21日に終了する予定。デモンストレーションでは消毒済みの部屋が使用された。

 薬剤は次亜塩素酸ナトリウムとアルコール製剤などを使用する。発火防止のためブレーカーを落としヘッドライトを装着して作業。十分な換気を行う。

 ホテルには客室が約170あり、検査で陰性だった滞在者らが暮らした部屋では、布団やベッドには噴霧器を使って薬剤を吹き付け、机などは拭き取る。ティッシュペーパーなどの備品やリネン類は処分する。

 陽性患者がいた3室については、作業者は感染防止へ防護服と二重の手袋、マスクなどを着用。陰性者の部屋と同じ作業を施した上で畳や布団も廃棄する。

 通路のほか、滞在者が立ち入らなかった厨房や大浴場、宴会場についても実施する。

 協会の担当者は「滞在者の受け入れ前より衛生的なホテルになる」と作業の有効性を強調。国の担当者も「安全安心な環境へ向けて念には念を入れた。国の責任でしっかりと消毒したい」と話した。

 ホテルは3月1日の営業再開を予定しており、既に予約が入って来ているという。


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