発熱後、都内に通勤 千葉県、周囲の健康把握へ 20代男性新型肺炎感染

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の感染が13日に確認された千葉県内居住の20代会社員男性=肺炎発症で入院中=について、県は14日、勤務先は東京都内の会社と明らかにした。2日に発熱後、10日に入院するまで、電車で2日間(4日と7日)通勤していたという。家族や同僚に症状は確認されていないが、県は都とも連携して関係者の健康状態の把握を進める。

 県によると、感染経路が推定できていない県内初のケース。男性は、潜伏期間になり得る発熱前2週間に2回、職場で数時間に及ぶ会議に出席し、外国人も複数参加していたというが、感染経路かどうかは不明。

 入院まで県内医療機関4カ所を受診。その際は公共交通を使わず、マスクを着けていたという。14日、感染症指定病院に転院した。

 県内での感染確認は7人目。県は、集団感染には至っていないとしつつ、対策強化の予算措置の検討も始めた。検査は県機関の能力限度まで受け入れる方針。

◆訓練やバスケ中国戦 中止、延期相次ぐ

 県内でも新型肺炎の感染者が増える中、各地で影響が広がり始めている。

 千葉海上保安部は14日、千葉市中央区で22日に開催予定だった合同旅客船事故対応訓練を中止すると発表した。新型コロナウイルスへの対応で成田赤十字病院が訓練に参加できなくなったためだという。

 同保安部によると、訓練には県警や千葉市消防局、日本赤十字社など6機関から約120人が参加予定だった。同保安部と日赤が締結した協定に基づき、2011年から訓練を実施してきた。同保安部の担当者は「悪天候以外で訓練が中止になるのは初めてではないか」と話した。

 一方、日本バスケットボール協会は14日、新型肺炎の感染拡大防止のため、21日に千葉市中央区の千葉ポートアリーナで予定していた2021年男子アジア・カップ予選の日本-中国が延期になったと発表した。主催する国際連盟(FIBA)が決めた。代替日は未定。24日に敵地で予定されている台湾戦は開催される。

 日本協会は当初10日の予定だった中国戦の登録メンバー24人の発表を先送りとし、開催の可否についてFIBAの判断を待っていた。協会関係者は「最終的な決定権は国際連盟にあるが、状況が状況なのでやむを得ない」と話した。

◆布団、畳すべて交換 勝浦ホテル三日月

 菅義偉官房長官は14日の記者会見で、中国・武漢市からチャーター機で帰国した人が滞在した勝浦市の「勝浦ホテル三日月」について、全館を消毒し、布団と畳を全て交換すると明らかにした。

 観光客減など風評被害への対応としては「観光庁を中心に正確な情報発信に努める」と強調した。


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