災害相次ぎ大量ごみ 仮置き場「限界近い」 処理めど立たず 市原

災害が相次ぎ、住宅廃材などが仮置き場に山積みされている=10月31日、市原市福増クリーンセンター
災害が相次ぎ、住宅廃材などが仮置き場に山積みされている=10月31日、市原市福増クリーンセンター

 台風15号から記録的豪雨まで、度重なる災害で甚大な被害が出た市原市で、大量に発生した災害ごみの処理が課題となっている。計画的にごみ処理に取り組む方針の市だが、現時点で処理終了の時期は未定。一方、仮置き場には住宅廃材が山積み状態となっており、今後も増加が予想される。

(市原支局・坂巻洋一)

 市のごみ処理施設「福増クリーンセンター」(同市福増)の敷地にある災害ごみの仮置き場には、住宅廃材や家庭から出た倒木などが積み上げられており高さは4メートル前後に達する。約4千平方メートルの仮置き場のうち既に3千平方メートルほどが埋まっており「限界に近づいている」(同センター)。

 9月に発生した台風15号、10月の竜巻と台風19号で被害を受けた住宅などは計7168件(11月1日現在)に達した。廃材搬入のピーク時は、車両が施設の外まで列をつくったという。住宅の解体などに伴い今後も増加が予想され、市は他の場所に新たな仮置き場用地を確保し備えている。

 また、竜巻によるごみは被災地の同市下野の仮置き場に集められており、こちらも廃材などが目立つ。竜巻被災地では市消防団員や自衛隊員計約220人が集中的に回収作業を行った。

 二つの台風からの復旧に市民が取り組む中、10月25日の豪雨で床上・床下浸水を中心に142件(同月31日現在)の新たな被害が発生した。「水に濡れた畳や家財道具は衛生面から早急に回収する必要がある」(市クリーン推進課)として、畳などの早期回収を目指している。

 市は今年3月末に災害廃棄物処理計画を策定した。処理の基本方針などを示す計画で、災害ごみ処理に関する実行計画の策定を急ぐ。実行計画に沿って処理を進めることになるが、災害ごみの処理は年明けも続くと見ている。

 日常生活で出るごみもあり、例年年末は一般ごみが増える傾向にある。山積みの廃材などを抱える同センターは「分別により一般ごみの減量を心掛けてほしい」と市民の協力を呼び掛けている。


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