浸水ごみ回収急ピッチ 道路に山積、仮置き場へ 茂原市 【房総豪雨】

浸水で出た災害ごみを搬出する作業員=4日午前9時ごろ、茂原市
浸水で出た災害ごみを搬出する作業員=4日午前9時ごろ、茂原市

 先月の記録的大雨で河川が氾濫し、広範囲で水害が起きた茂原市で4日、災害ごみの回収作業が急ピッチで進められた。同市の浸水地区では被災から10日がたっても、水に漬かり使えなくなった畳や棚、冷蔵庫などが道路沿いの至る所に山積しており、県産業資源循環協会の会員企業がトラックで市内の仮置き場に運搬した。

 作業は、同協会と県が締結している災害協定に基づき3、4日に行われた。同協会によると、3日は産業廃棄物処理業者13社約80人が参加し、38台のトラックが被災地と仮置き場を171往復した。4日は18社約100人が44台で回収にあたった。

 氾濫した一宮川沿いにある八千代地区では、作業員と住民がトラックの荷台に次々と災害ごみを積み込んでいった。作業に汗を流した会社員の女性(54)は、水害に備え1・2メートルの盛り土をしていた自宅が約70センチも浸水した。氾濫は過去3度経験したが、被害が出たのは今回が初めて。使えなくなった家財道具は自宅前に積んだままだった。「よその家から黙って(ごみを)持ち込まれることもあった。自分たちでは運べなかったのですごく助かる」と専門業者の手助けに感謝した。

 車が水没して災害ごみを搬出できない市民もいるといい、同協会の杉田昭義会長(57)は「普段の市民生活に戻るよう早く回収し、市の清掃工場とも協力して処分していきたい」と話した。同協会は今後も市と協議し、作業を続ける見込みという。


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