市原で竜巻か 9人死傷、2万人避難 復興半ば再び爪痕 【台風19号】

竜巻とみられる突風で被害を受けた住宅=12日午前9時55分ごろ、市原市永吉
竜巻とみられる突風で被害を受けた住宅=12日午前9時55分ごろ、市原市永吉
横転した軽乗用車。車内にいた男性は救出されたが、その後死亡が確認された=12日午前9時55分ごろ、市原市下野
横転した軽乗用車。車内にいた男性は救出されたが、その後死亡が確認された=12日午前9時55分ごろ、市原市下野
避難所の室内に入りきれず、通路で過ごす地域住民=12日午後0時10分ごろ、館山市コミュニティセンター
避難所の室内に入りきれず、通路で過ごす地域住民=12日午後0時10分ごろ、館山市コミュニティセンター

 大型で非常に強い台風19号は12日夜にかけて関東・東海地方を直撃した。千葉県内は同日、猛烈な暴風雨に襲われ、県や消防によると、竜巻とみられる突風が起きた市原市では倒壊した住宅で5人が負傷し、横転車両内の1人が死亡するなど9人が死傷。建物や道路の被害も相次いでいるが、全容は把握できていない。全54市町村が避難所を開設し、午後2時現在で約2万人が身を寄せた。先月の台風15号の爪痕に追い打ちをかける深刻な被害が生じ、被災住民の安全確保や救済が急務だ。

 銚子地方気象台によると、県内では12日午後5時50分すぎに銚子市で最大瞬間風速36・1メートルを観測。

 南房総市で午前10時40分に「避難指示」が出たほか、ほぼ全域に「避難勧告」。各市町村は最大級の警戒を敷き、県も災害対策本部会議を2度開いて森田健作知事が県民の安全確保や救助・救援の徹底を指示した。

 市原市を襲った竜巻とみられる突風は下野・永吉地区など広範囲で被害。市原署などによると、12日午前8時10分ごろ、同市永吉の住宅から「竜巻で家がつぶれ、子どもが家具の下敷きになっている」と110番通報が。全壊の1棟から3歳と7歳の男児2人、8歳女児、23歳の男性、77歳の女性の計5人が救助された。いずれも負傷したが、命に別条はないという。周囲の住宅も多数損壊している。

 午前9時25分ごろには、同市下野で、横転した軽乗用車内にいる意識不明状態の男性を消防隊が見つけた。仕事で市外から来ていた50歳とみられ、搬送先で死亡が確認された。

 台風19号の早期開設避難所となっていた市立市津公民館(同市下野)も被災。畑島信雄館長(63)は「外が暗くなり、ゴーっというものすごい音がしたと同時に停電になり、体育室の窓ガラスが割れて床に飛び散った。近くの男性が顔や腕から出血した状態で公民館に来たので、救急車を呼んだ」と直後の様子を説明した。


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