針金やひも相次ぐ通行妨害 千葉市若葉区・周辺住民の不安続く 5月から5カ所、同一犯か

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20日に電柱とガードレールにビニールひもが張られていた歩道=千葉市若葉区都賀4
20日に電柱とガードレールにビニールひもが張られていた歩道=千葉市若葉区都賀4

 千葉市若葉区で針金やひもを電柱に張るなどして、通行を妨げる事件が相次いでいる。5月末から約3週間、深夜から早朝にかけて5カ所で発生し、中には点字ブロック上に木ねじを置くという視覚障害者には脅威となる犯行も確認されている。これまでにけが人は出ていないが、周辺住民は「引っかかり転倒したら危険だ」と不安の日々を送る。一体、誰が何のために-。千葉東署は同一犯の可能性も視野に往来妨害事件として捜査を続けている。

 同署によると、それぞれの発生場所では、人や車両の通行を遮るように電柱や標識に数メートル以上の針金などが結び付けられていた。4カ所は若葉区役所とJR都賀駅に挟まれた都賀4に集中。少し離れた貝塚地区でも発生し、全てが直径650メートル圏内に収まる。

 一連の事件は5月29日午後11時40分ごろ、都賀4の三差路交差点で、通行人の男性が電柱と標識の間に針金が張られているのを見つけたのが始まり。その約45分後には、貝塚2の幅員約5メートルの市道で、タクシーが標識2本に巻かれた針金に接触した。

 約1週間後の6月7日午前5時15分ごろにも発生。都賀4の歩道で、通行人の女性が、電柱と街灯の間を遮る形で高さ約90センチの位置に粘着テープが張られているのに気付いた。

 都賀4では、ほかとは異なる特徴の往来妨害も。20日午前5時20分ごろ、木ねじ約10本の先端が上向きになるよう刺された段ボール片(縦約20センチ、横約8センチ)が2枚、点字ブロック上に置かれていた。数十メートル先では歩道を遮るように電柱とガードレールに張られたビニールひもが見つかった。

 狭い範囲で相次ぐ不可解な事件に、周辺住民からは戸惑いの声が上がる。20日にビニールひもを見たという女性(72)は「丁字路に張ってあったので、曲がった自転車が引っかかり大けがにつながったかもしれない」と危惧。別の60代女性は「奇妙なことをする人が近くにいると思うと怖い」と困惑した。

 往来妨害罪の法定刑は2年以下の懲役、または20万円以下の罰金。今のところけが人は確認されていないが、通行人を死傷させた結果によってはより重い刑に処される。

 「事件の様子が映った防犯カメラやドライブレコーダーの映像などを探すなどして捜査している段階」と千葉東署幹部。同様の通行妨害が連続する可能性があるとして、防犯メールなどで注意を促すとともに情報提供を呼び掛けている。

 情報提供は同署(電話)043(233)0110。