聖火21市町リレー 被災地、成田山巡る 海ほたる出発、ちばの魅力アピール 【2020年東京五輪】

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千葉県内聖火リレーの出発地点となる東京湾アクアラインの海ほたる(手前)=千葉県提供
千葉県内聖火リレーの出発地点となる東京湾アクアラインの海ほたる(手前)=千葉県提供
五輪サーフィン会場で、聖火リレールートにも組み込まれた一宮町釣ケ崎海岸=千葉県提供
五輪サーフィン会場で、聖火リレールートにも組み込まれた一宮町釣ケ崎海岸=千葉県提供

 2020年東京五輪の聖火リレーのルート概要が1日、公表された。来年7月2~4日実施の千葉県内ルートは、東日本大震災で被災した旭市・銚子市や、競技会場のある千葉市・一宮町など21市町が舞台で、計240人のランナーが希望の火をつなぐ。震災復興のアピールだけでなく、県民アンケートで募った“聖火映え”スポットの成田山新勝寺(成田市)などもちりばめられ、千葉の魅力を存分にアピールするルートになりそうだ。

 五輪開幕まで400日余りと迫り、観戦チケットの抽選申し込みの興奮も冷めやらぬ中、大会組織委員会が全国のルートを公表。これを受け、県も県内分の詳細を発表した。

 県内を走る聖火リレーのルートは各日6区間に分けて実施。一本につながっておらず、次の区間へは聖火を車で運ぶ。各日の終着地点では、組織委と県が聖火の来訪を祝う記念イベント(セレブレーション)を共催する。

 初日(7月2日)は「産業」「自然」がテーマ。海ほたる(木更津市)で出発式を開いた後、製鉄所のある君津市やサーフィン会場の釣ケ崎海岸(一宮町)など海沿い地域を走る。この日の終着地は山武市の蓮沼海浜公園。

 2日目のテーマは「歴史・伝統」「国際都市」。被災した銚子市と旭市のほか、成田山など県東部を走った後、3競技会場の幕張メッセ(千葉市美浜区)へ。

 3日目は「先進的まちづくり」をテーマに、震災で液状化被害のあった浦安市からスタート。船橋市や、柏の葉公園(柏市)など人口の多い東葛地域を走り、松戸中央公園(松戸市)で県内の全行程を終える。

 県は昨年末、ルート案を組織委に提出。昨年10月の県民アンケートで、聖火リレーに合わせてPRすべきスポットとして九十九里浜や東京湾アクアライン、成田山、小野川周辺(香取市)などが挙がったことを反映した。県担当者によると、決定ルートはほぼ県の案のままだという。

 走る距離は1日15キロ程度。1人につき200メートルを約2分かけて走る。

 県内区間のランナーは3日間で240人。このうち66人を県が、残りをリレーの協賛4社と組織委が選考する。県はあす3日にリレーの準備委員会を開き、選定方法を検討。県選定分の少なくとも半数は公募する。選ばれたランナーには年末ごろに組織委から通知が届く見通しという。

 森田健作知事は「県の魅力を発信できる、千葉県らしいルートになった」とコメント。今後はランナー募集などに向け「引き続き関係市町村と協議しながら、しっかりと(準備に)取り組む」とした。

 聖火リレーは20年3月26日~7月24日に全都道府県を巡り、本県は44番目。神奈川県から受け取り、茨城県へ引き継ぐ。