拳突き上げ「反対」 駐屯地近くに容認派も 木更津にオスプレイ暫定配備

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オスプレイ配備に反対する「オスプレイ来るな いらない住民の会」のメンバー=24日午前、JR木更津駅前
オスプレイ配備に反対する「オスプレイ来るな いらない住民の会」のメンバー=24日午前、JR木更津駅前

 防衛省の原田憲治副大臣が24日、輸送機V22オスプレイの陸上自衛隊木更津駐屯地(木更津市)への暫定配備について、市役所を訪れ渡辺芳邦市長に説明するのに合わせ、市民団体「オスプレイ来るな いらない住民の会」のメンバーは同日午前、JR木更津駅前で「オスプレイはいらない、反対」などと拳を突き上げ、暫定配備反対を訴えた。周辺住民からも「これ以上の騒音は耐えられない」と反発の声が上がる一方、「オスプレイは災害復旧にも貢献」「ある程度受け入れる姿勢も必要」など容認する意見も聞かれた。

 プラカードを掲げて暫定配備反対を訴えた同会会長、吉田勇悟さん(70)は「機体が増えると、これまでより長時間、木更津の空をオスプレイが飛ぶことになる。近隣小学校などに墜落する危険も高まるので、断固拒否」と批判した。

 同会事務局長の野中晃さん(79)も「定期整備の際もだが、木更津で配備する理由説明がきちんとなされないままに話を進めるのはどうかと思う。ただでさえ事故が起きないか不安なのに」と問題提起した。

 防衛省は2021年度までに計17機のオスプレイを導入し、最終的に佐賀空港(佐賀市)に配備する計画で、暫定配備は17機すべてが対象となる見込み。木更津駐屯地から約200メートルに自宅がある村田修一さん(72)は「日が暮れても聞こえる(オスプレイの)音は耳障り。どこかに場所を確保しなければならない事情は分かるが、これ以上機体が増えると騒音に耐えられない。夜間飛行だけでもやめてほしい」と訴えた。

 駐屯地近くに住む長島清高さん(70)は「オスプレイが初めて来る前から住んでいるが、来たからといって問題があったことはない。暫定配備は一時的なもので、ある程度受け入れる姿勢も必要」と理解を示した。

 暫定配備に懸念を示す声が上がる一方、容認・賛成する市民も。オスプレイが16年の熊本地震後、被災地へ輸送支援したことに触れ、駐屯地近くに住む大野敦子さん(60)は「事故や騒音など悪いイメージが先行しているが、オスプレイだからできた支援があった。騒音などをそれほど気にかける必要はないと思う」と寛容な姿勢を見せた。

 男性会社員(56)も「国の未来を思うと、オスプレイはあった方がいいと思うが、市などが納得できる説明をしなければならない」と行政への不信感をのぞかせた。

 暫定配備に賛成する駐屯地近くの伊藤雅雄さん(72)は「騒音が問題になっているみたいだが気にするほどではない。国を守るために市が考えて行動しているならいいと思う」。富田初子さん(88)は「市長が出す答えを受け入れたい。妥協も必要」と市長の判断によっては、受け入れも容認するとした。