検査試薬誤使用の疑い 職員「組織ぐるみで隠蔽」 柏・がんセンター

 柏市の国立がん研究センター東病院で、がん検査に使う試薬とは別の試薬が使われた疑いがあることが28日、関係者への取材などで分かった。検査を受けた人が、がんではないのに疑いがあると伝えられた可能性があり、柏市保健所は調査を始めた。

 同病院臨床検査部の元主任、黒沼俊光さん(49)は同日、厚生労働省で記者会見し「ずさんな検査を組織ぐるみで隠蔽(いんぺい)してきた」と批判した。

 柏市や黒沼さんによると、がんの発生や治療効果を調べる「腫瘍マーカー検査」で、同病院臨床検査部が2005年から07年にかけ、がん発生時に増加する「βHCG」という成分だけを検出する試薬の代わりに、妊娠時に分泌される「HCG」にも反応する試薬を使用するなどした。


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