排せつ物持たせ撮影 父、強要罪とDV追起訴 野田小4虐待死

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 野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん(10)が1月24日に自宅浴室で死亡した虐待事件で、千葉地検は29日、心愛さんを浴室に立たせ続けるなどした強要罪と、母親のなぎさ被告(32)=傷害ほう助罪で起訴=への暴行罪で、父親の勇一郎容疑者(41)=傷害致死罪などで起訴=を追起訴した。心愛さんに排せつ物を持たせ撮影していたことが新たに判明した。

 起訴状などによると、昨年7月30日午前5時40分~同6時40分ごろ、自宅浴室で心愛さんを脅して排便させ、排せつ物を右手に持たせてスマートフォンで撮影したとされる。

 今年1月5日ごろには、自宅居間で「何も信用していないよお前のことなんか」「お前みたいに暇人じゃないんだよ」「立てよ。風呂場に行けよ」などと脅迫。首を横に振って嫌がる心愛さんの衣服をつかんで廊下に引っ張り出し、なぎさ被告に助けを求める心愛さんに「邪魔だから。行けよ。早く」などと威圧し、浴室や脱衣所に立たせ続けたとされる。

 なぎさ被告に対しては、同1日ごろ自宅で、胸ぐらをつかんで顔を平手で殴り、太ももを蹴るなどの暴行を加えたとしている。

 捜査関係者によると、なぎさ被告は、勇一郎被告による心愛さんへの虐待を「止めようとしたら暴力を振るわれた」という趣旨の供述をしている。

 千葉県警は、一家が沖縄県糸満市で暮らしていた2017年7月、なぎさ被告の親族が市に相談した内容に基づきドメスティックバイオレンス(DV)の状況を捜査。勇一郎被告を心愛さんへの強要容疑で4回目の逮捕後、なぎさ被告への暴行容疑でも追送検していた。

 勇一郎被告は心愛さんの死亡2日前から飢餓や強いストレス状態にさせた上で死なせたとする傷害致死罪などで起訴され、なぎさ被告は同時期に食事を与えず、暴行を制止しなかったとして傷害ほう助罪で起訴された。