学内全電力、ソーラーで 国内初、相当分を発電 他大にノウハウ提供も 千葉商科大

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学内で使う電力量に相当する電力を、大学所有のメガソーラー発電所などで発電する国内大学初の取り組みの成功を喜ぶ原科学長(中央)ら=27日、東京都内
学内で使う電力量に相当する電力を、大学所有のメガソーラー発電所などで発電する国内大学初の取り組みの成功を喜ぶ原科学長(中央)ら=27日、東京都内
千葉商科大が所有する野田市のメガソーラー発電所
千葉商科大が所有する野田市のメガソーラー発電所

 千葉商科大学(市川市、原科幸彦学長)は27日、学内で使う電力量に相当する電力を、大学所有のメガソーラー発電所などで発電する取り組みに成功したと発表した。間接的に学内の消費電力をすべて自然エネルギーで賄えたことになり、国内大学では初の成果という。

 同大は、野田市の大学グラウンド跡地にメガソーラー発電所を建設し、2014年に東京電力への売電事業を開始。この施設を活用して「新しいモデルを社会に示す」(原科学長)ため、17年11月から「RE(リニューアブル・エネルギー)100大学」を愛称に、学内の消費電力量と自然エネルギー発電量を同量にする取り組みに着手した。

 実現に向け、メガソーラーのパネルを増やして発電容量を強化。一般家庭約800世帯分だった発電量を900世帯以上に増やした。一方で学内の消費電力を抑えるため、照明をLEDに取り替えたり、利用頻度の低い自動販売機を撤去したりした。

 また、学生も独自の団体を立ち上げ、学内での節電パトロールや打ち水による環境啓発などに取り組んできた。こうした大学と学生が一体となった活動が実を結び、「RE100大学」の達成にこぎ着けた。

 27日に東京都内で記者会見した原科学長は「達成できて大変うれしい」と喜んだ上で、「他の大学にも取り組みを広めていきたい」と意気込みを語った。まずは同大のある国府台地区の関係機関に呼び掛け、興味を示している国内外の大学にもノウハウを提供したい考えだ。

 今後、同大は「自然エネルギー100%大学」を目指す。現状は電力量のみが対象だが、学内のガス量も含めた消費エネルギー相当量の発電を20年度の目標に掲げる。

 達成に向け、学内の建物の上にソーラーパネルを設置したり、使用電力を「見える化」できる仕組みを取り入れて学生・教員に省エネをさらに進めてもらう計画だ。