児相押し切られ帰宅 面談の全容判明 父きょう再逮捕 野田小4女児死亡

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 野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん(10)が死亡した事件で、父、勇一郎容疑者(41)=傷害容疑で逮捕=が心愛さんの「たたかれたのはうそ」との書面を県柏児童相談所に示した2018年2月26日の面談記録の全容が13日、関係者への取材で分かった。「今日で連れ帰る」と迫る勇一郎容疑者に対し、児相側は「止めれば覆るんですか」などと述べたものの、事実上押し切られていた実情が浮かび上がった。千葉県警は、昨年末にも心愛さんを暴行した傷害容疑で勇一郎容疑者の逮捕状を既に取得しており、勾留期限の14日にも再逮捕する。

 勇一郎容疑者が面談した翌27日、学校に「第三者が来ても娘を渡さないように」と求めていたことも新たに判明、児相の動きを警戒しての発言とみられる。一方、児相は28日の所内の会議で、勇一郎容疑者の言動から虐待のリスクがあることを認識しながら、再度の一時保護を見送っていた。

 関係者によると、児相は17年11月7日に心愛さんを一時保護し、12月27日に親族宅での生活を条件に解除。勇一郎容疑者に「落ち着くまで心愛さんと二人きりで会わない」と約束させた。行政上の措置ではなく、誓約書は取っていなかった。

 18年2月26日は、生活状況確認のため児相職員3人が親族宅を訪問して面談。市の記録では、勇一郎容疑者は「娘と会わせないとの指示に法的根拠はあるのか。ないなら従う義務はない」と主張し、心愛さんの帰宅を要求した。「何も言わないんですか」と親族が職員に尋ね、職員は「止めれば覆るんですか」と発言。親族は無言で、職員は「児相としていいとは言えない」とも述べたが、そのまま親族宅を後にした。

 翌27日、児相は野田市に「心愛さんは自宅に戻ったと思われる」と伝えた。勇一郎容疑者は同日、学校に「今後は妻が娘を送り迎えする」と連絡し、「第三者が来ても娘を引き渡さないように」と念を押していた。

 28日には児相が所内会議を開催。虐待リスクはあるものの「学校への適応状態が良い」などと判断し、帰宅を認めた。