リスク判断の課題指摘 厚労省専門委 千葉県・市の検証に関与へ 野田小4女児死亡

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野田市の女児死亡事件を受けて、厚労省が設置した専門委員会のヒアリングに応じる同市の今村副市長ら=13日午後、厚労省
野田市の女児死亡事件を受けて、厚労省が設置した専門委員会のヒアリングに応じる同市の今村副市長ら=13日午後、厚労省

 野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅で死亡した事件を受け、厚生労働省は13日、児童虐待を検証する専門委員会を開き、千葉県や市の職員らの出席を求め、ヒアリングを実施。会合後に山縣文治委員長(関西大教授)は、虐待のリスクを判断するアセスメント(分析評価)について「十分に行われていない部分がありそうだ」と指摘した。さらに、今後県や市が設置する検証委員会へも関与するとし、結果の公表や関係者の聞き取りの徹底などを求めた。

 県内からは県児童家庭課長や野田市の副市長ら、また心愛さんが以前住んでいた沖縄県や糸満市の担当者が出席し、非公開で行われた。

 専門委からは、自治体が徹底した調査を行うよう求めるため、今後県市などに設置される「検証委員会」では(1)第三者性が高いメンバーを委員に選定(2)結果の公表(3)関係機関だけでなく関係者からの聞き取りも徹底-するよう求めた。

 事件を巡っては、行政が父親の威圧的な態度に屈したことによる「不手際」が浮かび、一時保護解除後の支援方法など行政間の連携も問題となっている。

 専門委では特に検証するべき点として「心愛さんの訴えに沿ったケースワークを実施したか」「一時保護解除後の対応」が必要とした。関係機関が父親の支配的な態度に巻き込まれていた可能性に触れ、行政職員の対応や防止策の検証を求める声が上がったという。

 山縣委員長は会合後、「記録や行動など、重要な部分で空白がある。なぜそういうことが起こったかについて、しっかり検証してほしい。十分な見守りが行われていなかった可能性が高い」と指摘。今後、各自治体の検証にも関与していくとした。

 また、野田市の今村繁副市長は「『きちんと実態を把握していないのでは』という声が多かった。情報共有ができていない点があった」としっかりと検証する姿勢を示した。