金塊密輸計4トンか 成田空港で車部品に隠し イスラエル国籍の2人逮捕

押収した金塊約220キロとサスペンション=23日、東京税関成田支署
押収した金塊約220キロとサスペンション=23日、東京税関成田支署
成田空港署に入るコーヘン容疑者=23日午前
成田空港署に入るコーヘン容疑者=23日午前
成田空港署に入るローゼン容疑者=23日午前
成田空港署に入るローゼン容疑者=23日午前

 香港から成田空港へ到着する航空機で金塊計420キロ(19億4千万円相当)を密輸したり、密輸しようとしたとして、千葉県警生活経済課と成田空港署は23日、関税法違反(無許可輸入、同未遂)や消費税法違反などの疑いで、イスラエル国籍の男2人を逮捕した。同課は2人を含む外国人グループが2017年3~11月、およそ50回にわたり金塊計約4トン(180億~200億円相当)を密輸したとみて裏付けを進める。

 逮捕容疑は17年11月3日、金塊約200キロ(9億2400万円相当)を自動車のサスペンションの内部に隠して空輸し、消費税約7300万円を脱税。同6日には約220キロ(10億2千万円相当)を同様の手口で密輸しようとした疑い。

 同課や東京税関成田支署によると、サスペンションを使い回していた可能性があり、再輸入品扱いなのに免税手続きが取られていないことを不審に思った税関職員が、段ボールに入ったサスペンションを調べて約220キロの金塊を発見。サスペンション38個の中に1個当たり3~7キロの金塊を隠していた。

 同空港に関する密輸事件で、1回で押収した金塊の量としては最多。

 金塊の配送先を調べる中で同様の空輸貨物があることが判明し、別に約200キロを密輸していたことが分かったが、すでに国内で売却されていた。

 逮捕したのは、それぞれ別に貴金属の輸出入代行や販売、自動車部品輸出入などをする会社の代表、ルーベン・ローゼン容疑者(58)=東京都新宿区=と、デビット・コーヘン容疑者(55)=東京都世田谷区。グループの仲間が香港で購入した金塊を密輸し、2人が東京都内のマンションで受け取り、売却していたとみられる。

 ローゼン容疑者は「脱税分が利益になるのでやった。発見されても罰金で済むと思った」と認め、コーヘン容疑者は「金の重量は知らなかった」「(220キロの金塊は)分からない」などと容疑の一部を否認している。

 日本では金を正規に輸入すると消費税8%がかかるため、消費税のない香港から密輸して売却し、利ざやを稼ぐ手口が増えている。


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