<印西睡眠導入剤混入事件>准看護師の女、殺意否認 初公判

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波田野愛子被告(共同)
波田野愛子被告(共同)

 印西市の老人ホーム職員ら4人を含む男女6人が2017年、交通事故などで死傷した睡眠導入剤混入事件の裁判員裁判初公判が13日、千葉地裁(坂田威一郎裁判長)で開かれ、元職員で准看護師の波田野愛子被告(72)=同市=は、一連の睡眠剤混入を認める一方、殺意は「ありませんでした」と述べ、起訴内容の一部を否認した。弁護側は「被告に殺意はなく、睡眠導入剤混入と交通事故死との因果関係は争う」などと殺意の有無を争うとした。

 起訴状などによると、昨年2月5日、同僚職員の山岡恵子さん=当時(60)=に睡眠剤入りの飲み物を飲ませ、物損事故の後、交通事故で死亡するかもしれないと認識しながら、あえて運転を止めないことで事故を起こさせ、山岡さんら男女2人を殺傷。同僚女性(71)夫婦も同様の方法で同5月に交通事故に遭わせたとされる。別の同僚女性(39)にも同6月、睡眠剤を入れた飲み物を飲ませ、意識障害を伴う急性薬物中毒にさせたなどとしている。

 公判はこの日を含めて計7回で、老人ホームの施設長や睡眠剤入りの飲み物を飲んだ同僚女性らの証人尋問も行う。論告求刑は21日の予定で、判決は12月4日に言い渡される。