格闘家に懲役5年 知人蹴り死亡 千葉地裁判決

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 昨年6月に知人の格闘家に頭部を蹴られた男性が意識不明の重体となり、その後死亡した事件で、傷害致死の罪に問われた格闘家で無職、山本勇気被告(30)=千葉市美浜区幸町=に千葉地裁(岡田健彦裁判長)は1日、「被害者が防御することが困難な状況で暴行し、頭部を狙っており危険性が高い」として懲役5年(求刑懲役8年)の判決を言い渡した。

 岡田裁判長は判決理由で、被害者は頭部を蹴られたことによる外傷性くも膜下出血が原因と認定。実績のある総合格闘家である被告が至近距離で会話中に突然暴行しており「一般人に暴行を加えたことは、厳しい非難を免れない」と述べた。

 一方で、被害者が倒れた直後に119番通報し、駆け付けた警察官に暴行したことを伝え自首が成立。被害弁償の一部として遺族に100万円を支払っていることから「事実を認めて反省の態度を示している」とした。

 判決によると、知人の飲食店従業員、長沢飛さん=当時(23)、同市中央区星久喜町=の飲食店で働く交際相手の女性が昨年6月30日未明、酒に酔って帰宅。長沢さんに女性の飲酒量を尋ねた際、説明が変遷したことに激高し、同日午前2時半ごろ、同区中央3の自宅マンション1階入り口で、長沢さんの右側頭部を左足で1回蹴り、搬送先の病院で翌日、外傷性くも膜下出血で死亡させた。

 山本被告は、アントニオ猪木氏が設立した格闘技イベントの企画会社が運営していた「INOKI BOM-BA-YE」にも出場経験があった。