頭蹴られた知人男性死亡 格闘家、起訴内容認める 千葉地裁

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 昨年6月、知人の格闘家に頭部を蹴られた男性が意識不明の重体となり、その後死亡した事件で、傷害致死の罪に問われた格闘家で無職、山本勇気被告(30)=千葉市美浜区幸町=の裁判員裁判の初公判が23日、千葉地裁(岡田健彦裁判長)で開かれ、山本被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 冒頭陳述で検察側は、山本被告の交際相手が、被害男性の働く飲食店で酒を飲んで酔って帰宅したため、男性を呼び出して交際相手の飲酒状況について説明を求めた際、飲んだ杯数が変遷したことに激怒したと犯行動機を指摘。「プロ格闘家である被告の暴行の危険度と死亡への関連性はともに高い。外傷性くも膜下出血の原因となり、死に直結した」と述べた。

 弁護側は「重いけがにつながるような蹴りではない。結果的に死亡させてしまったが、暴行は死につながるものではなかった」と暴行が直接的な死因ではないと主張した。

 起訴状などによると、昨年6月30日午前2時半ごろ、同市中央区中央3の自宅マンション1階入り口で、知人の飲食店従業員、長沢飛さん=当時(23)、同区星久喜町=の右側頭部を左足で1回蹴り、くも膜下出血の傷害を負わせ、翌日、搬送先の病院で死亡させたとしている。