「陰湿で残酷」10年求刑 市川施設遺体の元管理人に 千葉地検

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 市川市北方町のNPO法人が運営する福祉宿泊施設「さくらグリーンハウス市川」で昨年8月、入所者の女性が遺体で見つかった事件で、傷害致死と暴行の罪に問われた住み込みの元管理人で無職、生田玲子被告(56)の裁判員裁判の論告求刑公判が13日、千葉地裁(楡井英夫裁判長)であり、検察側は「危険で常軌を逸した陰湿で残酷な態様」として懲役10年を求刑した。判決は20日。

 検察側は論告で「気に入らない入所者に対して暴行を重ね執拗(しつよう)かつ危険。複数の日にわたって暴行を繰り返した恒常的犯行」と指摘。「管理人でありながら入所者の立場につけ込んだ虐待行為。(被害者は)本来安住の場所で暴行を受け、無念やつらさは甚大」と述べた。

 弁護側は「施設内で人間関係の管理に苦労しストレスを抱えていた。怒りが爆発して過剰な暴行に及んだ。事実を認めて反省の態度を示している」として懲役3年が相当と述べた。

 最終意見陳述で生田被告は「被害者に対して心から申し訳ない。真摯(しんし)に前を向いて罪を償っていきたい」と一礼した。

 起訴状などによると、昨年8月27日午後6時すぎ、同施設で入所者の川久保儀子さん=当時(84)=に殴る蹴るなどの暴行を加え、布団をかぶせて押さえ付けてさらに暴行し、頭や胸にけがを負わせて死亡させたなどとしている。