「怖くて制止できず」元入所者証言 市川施設女性遺体

  • LINEで送る

 「怖かった」。事件があった「さくらグリーンハウス市川」に入所していた40代女性は法廷で生田玲子被告について証言した。以前も被害者への暴力があったが「怒られると生活保護を廃止される」と思い、制止できなかったという。閉鎖空間での暴行は、目撃した入所者が声を上げられない中で繰り返された。

 女性は昨年8月27日の犯行時、同じ部屋に居合わせた。食堂に来た被害者に生田被告は「サンダルを履いてくるな」と憤怒し殴る蹴るの暴行。別の入所者にボウルに水を入れて持って来させて被害者に浴びせ掛け、そのまま被害者の部屋に戻した。

 心配した女性が被害者の部屋を訪れると、顔はぱんぱんに腫れあがっていた。部屋に入った生田被告が再び水を浴びせたが反応はなかった。女性は「警察に電話を」と考えたものの、「怒られたり、生活保護を廃止されたりするのが怖くてできなかった」と、行動を起こせなかった理由を言葉を選びながら答えた。

 当時18人の入所者に対し、管理人は生田被告だけ。女性は暴行に至った背景を「ストレスがあったのでは」と推認。裁判官から「相談できる窓口はなかったのか」と問われ、「はい」と小さく答えた。女性は犯行を目撃した翌日、他の入所者とともに交番へ駆け込んだ。