祈り届かず 最後まで声援「よく戦った」 木総合敗退 【第100回夏の甲子園】

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木更津総合-下関国際 木更津総合の8回の守備で、祈るようにナインのプレーを見守る生徒ら=17日、兵庫県西宮市の甲子園球場
木更津総合-下関国際 木更津総合の8回の守備で、祈るようにナインのプレーを見守る生徒ら=17日、兵庫県西宮市の甲子園球場

 「ここまでよくやった」「ありがとう」。17日に甲子園球場で行われた第100回全国高校野球選手権大会3回戦で、木更津総合(東千葉代表)は1-4で下関国際(山口)に敗れた。先制を許し、常に追う厳しい展開となったが、3塁側アルプスをオレンジ色に染めた約900人の応援団は最後まで大声援。逆転を信じて手を強く握りしめ、甲子園の土にまみれてプレーするナインに思いを送った。併殺で幕切れとなり2年ぶりの8強進出は逃したが、悔しがるナインを「よく戦った」と温かい言葉でねぎらった。

 木更津総合は二回、今大会初めて相手に先制を許すまさかの展開。同校野球部2年の石井総一郎さん(16)は「ここから取り返すのが“木総”。踊りで選手たちを鼓舞したい」と応援に気合を入れた。

 声援を受けた先発の2年、根本太一投手はリズムを取り戻し、三回から七回までを無失点に抑える意地のピッチング。木更津総合OGで大学1年、木村美月さん(19)は「今年のチームは攻守ともに安定感がある。必ず逆転できる」と期待を込めた。

 三回には、背番号8の東智弥選手が2回戦に続く本塁打。左翼席まで運び、反撃ムードに火を付けた。吹奏楽部部長で3年の古賀晴香さん(18)は「ここまで応援させてもらえて感謝。思いを届けるため、いつもより強く演奏している」と逆転へ力を込めた。

 安打を放ちながらも、得点につながらないもどかしい場面が続き、八、九回に連続失点。それでも、オレンジ色のスタンドの勢いは衰えることなく、チアリーディング部部長で3年の吉田夏苗さん(18)は「絶対勝てる。一発打ってもらうため最後まで全力で応援する」とナインを信じた。

 3点差を追う九回は、生徒らは手を強く握りしめ祈るように声援。併殺で力尽き、今大会3度目の「全力校歌」は響かせられなかった。悔しがるナインへ、生徒らは「よく頑張った」「ありがとう」と温かい拍手を送った。

 東選手とポジションが同じで、アドバイスを頻繁に受けるという2年の深野レオンさん(16)は「先輩たちのプレーは憧れ。来年、甲子園に戻って恩返ししたい」と力強く誓った。