大学生の男に8年求刑 千葉市の学習塾殺人未遂で地検

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 JR幕張駅前(千葉市花見川区)の学習塾で昨年5月、知人女性=当時(25)=を包丁で刺したとして、殺人未遂と銃刀法違反(所持)の罪に問われた同区幕張町3、大学生、宮正竜被告(22)の裁判員裁判の論告求刑公判が21日、千葉地裁(金子武志裁判長)であり、検察側は「執拗(しつよう)で危険な犯行」として懲役8年を求刑した。判決は27日。

 検察側は論告で、女性の首を刺した後、逃走する女性を追い掛け再び刺そうとしたとし「強い殺意に基づく危険な犯行。刑務所に入るための無差別的行為で、身勝手極まりない」と指摘。被害者は現在も事件の影響が強く「精神的被害は誠に重大」と述べた。

 弁護側は自閉症の傾向があり、「教育実習や運転免許取得などの現状から逃れたいストレスだった。本人の努力だけでは解決できないストレスが根底にあった」と主張。自閉症は生来的な障害のため「環境を整えれば再犯の可能性は低い」として執行猶予付き判決を求めた。

 宮正被告は最終意見陳述で「思い直して働いていく」などと述べた。

 起訴状などによると、昨年5月31日午後3時半ごろ、勤務していた学習塾で、同塾教室長の女性に殺意を持って包丁(刃渡り約16センチ)で背後から首を1回刺し、首や足に約3カ月の重傷を負わせたなどとしている。