殺人未遂容疑で女逮捕 近くの33歳、交通トラブルか 流山男性刺傷

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男性が刺された現場付近(道路の突き当たり)に近い清水容疑者の自宅(左手前)=25日、流山市東初石2
男性が刺された現場付近(道路の突き当たり)に近い清水容疑者の自宅(左手前)=25日、流山市東初石2

 流山市東初石2の住宅街の路上で4月20日、歩いていた同市の男性会社員(58)が刃物のようなもので背中付近を刺され重傷を負った殺人未遂事件で、流山署特捜班は24日、殺人未遂の疑いで同所近くに住む無職、清水麻美容疑者(33)を逮捕した。千葉県警によると、「事件直前に近くの路上で男性と交通上のトラブルとなり、口論になり追い掛けて刺した」と容疑を認めている。2人に面識はなかった。

 逮捕容疑は4月20日午後6時45分ごろ、自宅近くの路上で、男性の背中を刃物のようなもので刺して殺害しようとした疑い。傷は肺まで達し、一時意識不明となったが、その後回復した。

 同日清水容疑者は外出中で、事件の数分前にトラブルになったという。同署の調べに「(男性と)すれ違った際に口論となり、腹が立って刺した」と容疑を認めている。県警は男性と口論になった後、自転車に乗って追い掛け刺したとみている。

 県警が防犯カメラやドライブレコーダー、周辺への聞き込みを行い、清水容疑者が浮上。自宅にいたところを任意同行して事情を聴き24日に逮捕した。犯行直後は自宅に戻らなかったという。

 県警は逮捕した同日に清水容疑者の自宅を捜索し、事件当時乗っていたとみられる自転車を押収。凶器となった刃物は見つかっていないが清水容疑者は「持っていた」と供述しているという。

 清水容疑者は25日午後0時半ごろ、送検のため警察車両に乗せられ、報道陣に顔を見せることなく県警本部を出た。

 県警は当初、突然刺され貴重品などが奪われていなかったことや、男性周辺にトラブルが確認されず、目的が判然としないことなどから、通り魔の可能性が高いとみて捜査。2人に交通上のトラブルがあったことから「通り魔の犯行ではなかった」と結論付けた。

 事件当日、歩いて帰宅中だった男性が自ら「刺された」と110番通報。流山署員が駆けつけたところ、男性は路上に倒れており、左背部を1カ所刺され出血していた。容疑者とみられる人物は背後から無言で近付き、刺した後に自転車で逃走したとして、県警が行方を追っていた。

◆「まさか近くの住人が…」

 流山市の男性会社員刺傷事件で、逮捕された清水麻美容疑者が現場近くに住んでいたことに「まさかこんなに近くに住んでいた人が」と近隣住民から驚きの声が上がった。一方、4月20日の事件発生から1カ月以上、不安な日々を送っていたことから、「犯人が逮捕されてほっとした」と安堵(あんど)の声も漏れた。

 事件発生後から、小学生の保護者らに不安が広がり、市教委は登下校時の見守り活動など警戒を呼び掛け。児童の保護者が登下校に付き添うなど事件の早期解決を願う声が上がっていた。事件直後には、児童の登校時間がまとまるよう部活動を中止する措置も取られた。

 清水容疑者の自宅近くに住む女性(69)は「容疑者が捕まってひと安心。これまでは心配で近くに住む小学生の孫を一人にしておけず、親が帰ってくるまでたびたび様子を見に行っていた」と明かした。

 近くに住んでいたことが分かると、「まさか近くに住む人が逮捕されるとは思わなかった。ときどき見かける程度で暮らしぶりは分からなかった」と話した。

 犯行現場となった道路を利用する女性(73)は「自分が被害に遭ったらどうしようと不安な気持ちで通っていた。近くの高校に通う生徒も心配だった。容疑者が捕まって安心できる」とほっとした様子で話した。