刃物用意計画的か 一緒に入店、15分で凶行 千葉市家族4人殺傷 

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実況見分のため家族4人が殺傷された居酒屋に入る捜査員ら=14日午前10時25分ごろ、千葉市稲毛区小仲台2

 千葉市稲毛区の居酒屋で13日夜、家族4人が包丁のようなもので切り付けられ、同区の幼稚園児、高木彩友美(あゆみ)ちゃん(6)が死亡した事件は、千葉西署が逮捕した元千葉市議の小田求容疑者(46)が、居酒屋の個室に一緒に入ってから15分程度で凶行に及んだ。小田容疑者は凶器の刃物をバッグに入れて持参したとみられ、事前に犯行を計画していた疑いがある。県警は14日、店内を実況見分。15日に小田容疑者を送検する。小田容疑者は取り調べで犯行を認める供述をしているが、殺意の有無や動機は分かっていない。

 同署によると、家族と小田容疑者は13日午後6時40~50分ごろに一緒に入店。同7時すぎ、店の客が「包丁を持って男が暴れている。けが人がいる」などと110番通報。店長の男性らが小田容疑者を取り押さえた。

 個室は掘りごたつの座敷で、小田容疑者は大声を出しながら右隣に座っていた彩友美ちゃんの父親(44)の左太ももを刺すなどした後、逃げようとした彩友美ちゃんを背中から刺し、母親(42)や妹(1)に切り付けた。両親は子ども2人をかばおうとしたとみられる。

 事件直後の被害者の様子を目撃した店の近くに住む女性(65)は「小さな子がストレッチャーで運ばれ動かない様子だった。救急隊が赤ちゃんを抱えて出てきて、腕に包帯を巻いた女性が支えられて階段をやっと降りるような様子で、肘に血がにじんでいた」と、こわばった表情で話した。

 小田容疑者とみられる男についても「上半身裸の男が警察官に両脇を抱えられ連れていかれた。暴れた様子はなかった」と振り返った。

 13日は小田容疑者の誕生日だった。同署は4人との面会の経緯や直前のやりとり、計画性などを捜査している。現場はJR稲毛駅近くの飲食店やマンションが立ち並ぶ地域。居酒屋はビルの2階にある。

 亡くなった彩友美ちゃんが通っていた幼稚園の副園長(43)は「(彩友美ちゃんは)優しくて明るくて何でもコツコツやる頑張り屋さん。妹が生まれたのをうれしそうに話していた」。事件を知り「本当に驚いている。これから未来がある子だったのに…。悔しい思いでいっぱい」と声を詰まらせた。