名簿紛失、5カ月報告せず 千葉市の小学校、全校児童ら1850人分

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 千葉市教委は30日、同市花見川区の市立小学校で、全校児童を含む計1850人分の個人情報が入った名簿1冊を紛失したと発表した。同校長(59)は昨年10月の紛失判明直後に連絡を受けたが約5カ月間市教委に報告せず、今月になって匿名の通報で発覚した。情報漏えいによる被害の報告はない。

 市教委学事課によると、名簿に載っていたのは全校児童ら485人と保護者935人、災害時の児童の引き取り者430人の氏名、性別、住所、電話番号、きょうだい関係など。35ページの紙に印刷され、ファイルにとじられていた。

 昨年10月16日午前8時半ごろ、職員が保護者に連絡しようとしたところ、保管場所だった事務室の文書ケースに名簿がないことに気付き、校長に連絡。校長は全職員に探すよう指示したまま、市教委への報告を怠った。事務室で最後に名簿が確認されたのは同月14日。ケースには鍵がついておらず、管理責任者を決めていなかったという。

 今月23日、市教委あてに校名と個人情報の紛失を知らせる匿名の文書が届き、発覚。市教委は同28日、千葉西署に相談した。同課は「学校の施錠状況などから盗難の可能性は低い」としている。

 市教委は30日、保護者への説明会を開催。児童には4月5日の始業式で謝罪する。校長は約5カ月間市教委に報告しなかった理由について「校内にあると思い探していた」と弁明。同課は事態を重く受け止め「誠に遺憾。処分も含め厳正に対処する」と謝罪した。校名は「児童への二次被害を防ぐため公表しない」とした。