2被告に有罪判決 千葉地裁「公正損なわれた」 千葉県官製談合

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 千葉県職員が県発注の排水路工事の一般競争入札で工事情報を業者側に不正に漏らした官製談合事件で、官製談合防止法違反の罪に問われた県東葛飾土木事務所の前所長、佐藤政弘被告(58)=起訴休職中、千葉市緑区あすみが丘4=と、公契約関係競売入札妨害の罪に問われた建設会社「岡本組」(松戸市大金平3)の元取締役、高松英範被告(74)=同市二ツ木=の判決公判が26日、千葉地裁で開かれた。岡田健彦裁判長は「入札の公正は大きく損なわれた」として、両被告に懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。

 岡田裁判長は前所長に対し「高松被告の依頼に安易に応じ、部下を巻き込んで、秘密事項を繰り返し漏えいした」と非難し、元取締役には「会社の利益を上げたいという身勝手な動機で、主体的に犯行を敢行した」と断じた。

 一方で、「両被告とも個人的に経済的利益を得たとは認められない」などと執行猶予の理由を述べた。

 判決によると、2016年8月に実施された県道の排水路整備工事の入札を巡り、同年6~8月、当時、同事務所に勤務していた佐藤被告ら職員2人が予定価格などを高松被告に伝えて岡本組に落札させ、公正を害した。

 判決を受けて県の野田勝県土整備部長は「官製談合防止法違反で職員が刑事罰の判決を受けたことは誠に遺憾で、大変申し訳ない。県全体での具体的な再発防止策の実施や検討を進めており、県民の信頼回復に努める」とコメントした。

 佐藤被告の指示で入札情報を不正に漏らしたとされた同土木事務所前維持課長の男性(52)は罰金80万円の略式命令を受け、即日納付している。