准看護師殺人で起訴 千葉地検、責任能力あると判断 印西・睡眠剤混入

  • LINEで送る

 印西市瀬戸の老人ホームの睡眠導入剤混入事件で、千葉地検は8日、導入剤を飲ませて同僚職員を交通事故死させたのは「未必の殺意」があったとして、殺人などの罪で、准看護師、波田野愛子容疑者(71)を起訴した。地検は8月17日から約3カ月半、鑑定留置して精神状態などを調べ、刑事責任能力を問えると判断した。起訴段階での認否は明らかにしていない。

 波田野被告は、同僚職員の山岡恵子さん=当時(60)=に導入剤を飲ませて交通事故死させたとする殺人の罪と、他の同僚ら5人に対する殺人未遂や傷害の罪で起訴された。

 捜査関係者によると、捜査段階で山岡さんらに対する導入剤混入を認める一方「同僚らを殺そうと思ったことはない」と殺意を否認。動機については、あいまいな供述をしているという。

 起訴状などによると、波田野被告は今年2月5日、軽乗用車で帰宅する山岡さんが睡眠導入剤の影響で事故を起こし死亡してもやむをえないと考え、老人ホームの事務所で、導入剤数錠を入れた飲み物を山岡さんに飲ませて印西市内でワゴン車と正面衝突事故を起こさせ、山岡さんとワゴン車の会社員男性(28)を殺傷したとしている。

 5月15日にも交通事故を起こし死亡しても構わないと考え、同僚女性(70)とその夫(72)に導入剤入りの茶を飲ませて佐倉市内で交通事故に遭わせ、事故相手の男性(56)と共に重軽傷を負わせた。さらに6月8日、同僚女性(38)に嫉妬して嫌がらせをしようと、同様の飲み物を飲ませ急性薬物中毒の傷害を負わせたとしている。

 老人ホームでは2月以降、同僚が相次いでめまいなどの体調不良を訴え、県警は6月以降、殺人容疑などで波田野被告を計3回逮捕した。