長男に懲役27年 地裁「危険で残虐な犯行」 印西両親放火殺害

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 2016年7月、印西市岩戸の建築関係会社「篠田興業」から出火し70代の夫婦の焼死体が見つかった事件で、殺人と現住建造物等放火、覚醒剤取締法違反の罪に問われた長男で同社役員の篠田卓良被告(48)の裁判員裁判で、千葉地裁(楡井英夫裁判長)は28日、責任能力を認め「危険かつ残虐な犯行」として懲役27年(求刑・無期懲役)の判決を言い渡した。

 公判で、弁護側は「ライターで点火しておらず、覚せい剤の影響で心神喪失の状態だった」と無罪を主張していた。

 判決で、楡井裁判長は「私が火を付けた」と事件直後に発言したことや、現場の状況などから「篠田被告がライターで点火した」と指摘。その上で覚醒剤の影響は少なく「完全責任能力があった」として有罪を認定した。「落ち度のない2人を殺害するなど結果が極めて重大」と非難。一方で「会社経営を巡って両親と口論になったことで、突発的に殺意が生じたものの、強くはなかった」と量刑理由を述べた。

 判決によると、篠田被告は16年7月上旬~14日にかけて、県内または周辺で覚醒剤若干量を使用。同日午後5時45分ごろ、木造2階建て社屋兼住宅内で、同社員の父、浩一さん=当時(75)=と同社役員の母、弘子さん=同(70)=にガソリンをまき、持っていたライターで火を放ち家屋約151平方メートルを燃やして2人を焼死させた。