長男死亡父親に猶予判決 千葉地裁「暴行の程度軽い」

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 障害のある長男=当時(38)=を殴って死なせたとして傷害致死の罪に問われた浦安市、アルバイト、大塚芳男被告(64)の裁判員裁判は21日、千葉地裁で判決公判が開かれ、市川太志裁判長は「暴行の程度は軽い」などとして懲役3年、執行猶予3年(求刑・懲役3年)の判決を言い渡した。

 判決で、市川裁判長は「長男が死に至ったのは、罹患していたスタージ・ウェーバー症候群という持病に起因する特性や出血しやすく、止血されにくいという体質が相応に影響している」と判示。

 大塚被告が長男の持病や体質を熟知しながら頭部を殴打したとする検察側の主張を「頭部への打撃を避けるべきなどと医師から指導があった様子はうかがえない。乗馬など危険が伴うスポーツを相当期間にわたり体験していたなどの長男の生活状況にも照らすと、頭部への暴行を強く非難するのは酷」などと退け、「犯行について心から後悔している」などと執行猶予付き判決の理由を述べた。

 判決によると、昨年6月20日午後10時すぎ、浦安市内の自宅で、長男の側頭部を拳で2回殴り、左急性硬膜下血腫により死亡させた。

 判決言い渡し後、大塚被告は傍聴席で泣き崩れた妻に歩み寄り背中をさすった。安心させるように笑顔を作ったが、手に取った長男の写真を見る目には涙がにじんでいた。