証拠、コンビニごみ箱に 市川署巡査部長を書類送検 千葉県警

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 市川市内で発生した窃盗(忍び込み)事件の証拠品をコンビニのごみ箱に捨てたとして、千葉県警は19日、市川署警務課(当時地域課)の男性巡査部長(42)を減給(1カ月)の懲戒処分とし、証拠隠滅の疑いで千葉地検に書類送検した。巡査部長は同日付で依願退職した。

 県警監察官室によると、巡査部長は8月11日午前6時ごろ、同市内で発生した窃盗事件の民家に臨場。実況見分中に近隣住民の70代男性から「近くのごみ集積場にバッグと傘が放置されている」との情報を受け、駆け付けてスマートフォンと折りたたみ傘、ナイロン袋、ゴム製ベルトの入った手提げバッグ(時価計約1万6千円相当)を回収した。

 巡査部長はその後、適切な押収手続きをせず、バッグを近くの空き地などに隠し、同日午後5時すぎ、帰宅途中の千葉市内のコンビニのごみ箱に捨てて証拠品を隠したという。

 バッグは、巡査部長が臨場した民家の、道路を挟んだ向かい側の民家で盗まれた証拠品だった。県警の捜査で、2軒は8月10日深夜から翌11日未明にかけ、同じ窃盗犯による忍び込み被害に遭っていたことが判明した。同月14日に被害者の妻が別の捜査員に「証拠品を知人が警察に渡した」と申告して証拠隠滅が発覚。窃盗犯の男(45)は9月15日、無職男性=当時(68)=方に侵入し現金と財布など14点を盗んだ住居侵入と窃盗容疑で逮捕されており、監察官室では「証拠の隠滅が捜査に及ぼした影響は小さかった」としている。

 監察官室の聴取に巡査部長は「勤務交代間際で、バッグを捜査すれば新たな事件が発覚し、処理に長時間を要してしまう。休暇を取る予定で取り扱い事案を増やしたくなかった」と話しているという。

 古川等首席監察官は「警察への信頼を著しく損ねる行為で、被害者と県民に心からおわびする。職員への指導・教養を再徹底し、再発防止に努める」などとコメントしている。