千葉港に赤潮 悪臭の苦情相次ぐ

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赤潮の影響で濁った千葉港の海面=10日、千葉市中央区

 千葉港(千葉市中央区)で10日、赤潮が発生し「腐ったような臭い」が海岸沿いを中心に市内の広い範囲で漂った。千葉市環境規制課には市民から苦情や質問が寄せられ、職員が現地調査など対応に追われた。

 赤潮は植物性プランクトンが異常増殖し、海の色が赤褐色に変わる自然現象。水温の急激な上昇や生活排水の流出などが原因とされ、魚介類に被害を与えることがある。

 千葉県水質保全課によると、4日ごろから浦安市の沿岸部で、6日には千葉港で確認。東京湾の広範囲で発生しているとみられる。同課は「ここ数日の暑さによる水温の上昇が要因の一つ」と指摘。漁業被害の報告は今のところないという。

 千葉市環境規制課には10日朝、市民から「生ゴミのような臭いがする」「何が原因なのか」などと電話が相次ぎ、職員が同日午前、海岸線沿いを目視などで調査。南西寄りの風が街中へ流れ込んでおり、同課は「陸へ吹く風の影響で臭いが強まったのでは」と推測する。

 展望室から東京湾を見渡せる千葉ポートタワー(同市中央区)の斉藤久芳統括マネージャーは「6月末ごろから海が赤くなり始めた。赤潮自体はよくあるが、こんなに続くのは珍しい」と驚いた。

 付近の砂浜には魚や貝の死がいが打ち上げられており、近くでマリンスポーツを展開するTOFの助川知己社長は「連休を控えているので、臭いの影響が心配。せめて風向きが変わってくれれば」と祈った。