「被災地を元気に」 侍姿レトロに撮影 相馬野馬追、NYで紹介 いすみ在住の米芸術家 【3.11大震災ちば6年】

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 【ニューヨーク共同】東日本大震災で甚大な被害を受けた福島県相馬地方の人々の侍姿を撮影した湿板(しっぱん)写真の個展が、米ニューヨーク・マンハッタンで開かれている。米国出身の芸術家、エバレット・ブラウンさん=いすみ市在住=が写真を手掛け、震災から近く6年となるのに合わせて開いた。25日まで。

 相馬・双葉地方では毎年夏、甲冑(かっちゅう)姿の騎馬武者が戦国絵巻さながらの光景を繰り広げる伝統行事「相馬野馬追(そうまのまおい)」が行われており、参加者らがモデルとなった。

 湿板写真は江戸時代末期から明治初期の写真術。幕末の志士、坂本龍馬の肖像写真の撮影方法としても知られ、レトロな感じに仕上がるのが特徴だ。

 ブラウンさんは「普通の写真ではなく、歴史の重みを感じさせるような写真を撮れば、みんな元気になると思った。相馬の伝統をどうやって次の世代に伝承するかは大きな課題。手助けをしたかった」と語った。来年にパリでも個展を予定しているという。

 会場を訪れた福島県立ふたば未来学園高2年の遠藤健次さん(16)=同県川内村=は「昔はこうだったと感じさせるような撮影方法で、すごく心に残った」と話した。