【速報】<市原乳児虐待死>父親に懲役7年 地裁「自己中心的で極めて身勝手」

  • 1
  • LINEで送る

 2014年、生後8カ月の長男が頭などに暴行を受け死亡した事件で、傷害致死の罪に問われた市原市東国分寺台、父親で会社員、内田翔大被告(25)の裁判員裁判の判決公判が16日、千葉地裁で開かれ、吉村典晃裁判長は「抵抗できない乳児に危険な暴行を加えた」として、懲役7年(求刑・同9年)を言い渡した。

 これまでの公判で内田被告は賢大ちゃんに対する暴行を否定し「元妻が殴っているのを見た」などと供述。弁護側も暴行が加えられたとされる14年10月30日ごろから翌11月6日午後4時5分ごろまでの期間中に「賢大ちゃんが元妻のそばを離れたことはなかった」として「複数回暴行できる機会は元妻にしかなかった」と無罪を主張していた。

 判決で吉村裁判長は、以前から賢大ちゃんに暴行を加えていたことが目撃されていた内田被告が、同期間中に「死因につながるような暴行に及ぶことは何ら不自然ではない」と判示。賢大ちゃんの異変に気付き、元妻に「捨てに行く」と話すなど証拠隠滅を図ろうとした内田被告の行動は「賢大ちゃんの死因につながるような暴行をしたという自覚があったと考えるのが自然」などとして犯人は内田被告と結論付けた。

 また、長女が「パパがやった」と話していたことなどを明かした元妻らの証言は当時の状況と整合し「信用性が高い」と採用。その上で、「元妻が殴ったのを見た」とする内田被告の供述は「多くの証拠と矛盾している」とし、弁護側の主張を「元妻が賢大ちゃんのそばから一時的に離れることは相当回数あった」と退けた。

 吉村裁判長は量刑理由で、「気に入らないとか、泣くといった理不尽な理由で身体的に弱い乳児に日常的な暴行を繰り返すなど自己中心的で極めて身勝手。長男に対する愛情や親としての責任感は感じられない」と強く非難。責任を元妻に押し付けるような虚偽の弁解をしたことについて「反省している様子は全く見られない」などと指弾した。

 弁護側は判決に不服として控訴する意向を示した。

 判決によると、内田被告は14年10月30日ごろから翌11月6日午後4時5分ごろまでの間に、県内またはその周辺において、長男の賢大ちゃんに対し、複数回にわたり顔や頭に強い衝撃を与える暴行を加えて傷害を負わせ、同日午後7時20分ごろ、硬膜下血腫による呼吸不全により死亡させた。