「シナモンマスク」開発 インフル予防に期待大 今年中の商品化目指す 千葉大

 千葉県内でも流行期に入ったインフルエンザの予防効果が期待できる「シナモンマスク」の開発に、並木隆雄准教授(59)=千葉大学院医学研究院和漢診療学=が成功し、今年中の商品化を目指している。

 開発した「シナモンマスク」は、シナモンから抽出した成分「シンナムアルデヒド」などの粉末が入った袋をマスク内側のポケット部分に挟んだ。シンナムアルデヒドは、鼻や口から吸入することでウイルスの増殖を防ぐ効果があるという。近年流行した主な四つの型のインフルエンザウイルスの予防が期待できる。

 並木准教授は、シナモンのインフルエンザ予防効果を確認した元同僚の研究論文をきっかけに開発へ着手。従来モデルは液体を染み込ませたガーゼを挟んでいたが、着用テストでシンナムアルデヒドや、成分抽出に使うアルコールの刺激性などについて改善を求める声があった。

 2012年8月から開発に加わった常盤植物化学研究所(佐倉市)がシンナムアルデヒドの粉末化に成功。16年1月にはマスク製造に三井化学ファイン(都内)が加わり、今回の最終モデルが完成した。今後、安全性に関する臨床試験を行い、早ければ今年中に商品化される。

 並木准教授は「パンデミック(感染爆発)が起きたときにはできることが限られている。(シナモンマスクのような)単純なもので、少しでも発症率や感染を減らせれば」と期待を込めた。2月下旬まで試験の参加者を募っている。妊娠や呼吸器疾患などがない20歳以上が対象で先着50人。問い合わせは千葉大学病院和漢診療科、電話043(222)7171。


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