海図に網位置情報 事故防止へ千葉海保

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 ノリ養殖のシーズンに合わせ、多発するプレジャーボート(PB)の養殖網への乗り上げ事故を防ごうと、千葉海上保安部は、県沿岸部の養殖エリアを示すPB向けのリーフレットをグレードアップした。海面に網が設置されている海域の緯度と経度を新たに追記。PBのナビゲーションシステムに入力すれば、海上から見えにくい網を容易に回避できる仕組みだ。リーフレットは同保安部のホームページからダウンロードできる。

 リーフレットには、養殖が盛んな船橋市の三番瀬や木更津市の盤洲など、PBの航海コースとしても人気が高い県内の内海6海域の拡大図を掲載。網の設置ポイントに加え、目印となる岬や浅瀬情報など航海に役立つアドバイスも併記されており、マリーナなどへも配布している。

 同保安部によると、管内では養殖網や定置網などの漁業施設や、浅瀬へのPBの乗り上げが続発。2014年は乗り上げ事故の14件中10件が、15年は12件中9件がPBだった。

 漁業網の周辺にはブイなどが設置されているものの、天候や時間帯によっては見落としやすく、またオフシーズンは網自体がないため、乗り上げてから「前回は網がなかったので大丈夫だと思った」と話すレジャー客も多いという。同保安部は「ボートに網が絡まると航行不能になり危険な上、漁業被害も深刻」と指摘する。

 同保安部は「乗り上げ事故が起きると網は使い物にならなくなり、苦労して育てた漁業関係者への打撃は大きい。マリンレジャーは年間通して人気があるので、秋から春先は養殖シーズンであることを頭に入れ、リーフレットを活用し安全にボートを楽しんでほしい」と呼び掛けている。