45万5千件、70秒に1件 きょうは110番の日 千葉県警「適切に利用を」 昨年の通報件数まとめ

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110番通報の適切な利用を来場者に呼び掛ける千葉西署員ら=9日午後、千葉市美浜区のイオンモール幕張新都心

 「110番の日」(1月10日)に合わせ、千葉県警通信指令課は9日までに、昨年1年間の県内110番受理件数をまとめた。無言電話や間違い電話、いたずら電話などの無効件数を除いた有効件数は45万4711件で、前年比1485件減少。1日平均では約1242件となり、約70秒に1件の割合だった。緊急性のない通報は10万件を超えており、同課では「事件・事故などの緊急時の対応が遅れるので適切な利用を」と呼び掛けている。

 無効件数を含めると59万647件(前年比342件増)で、約54秒に1回のペースで110番通報があった。

 同課によると、有効件数のうち緊急事案は35万901件(同2万2020件減)で全体の約77・2%。内訳は刑法犯などの刑事関係2万8186件、交通事故や交通違反などの交通関係14万2504件、特別法やけんか口論、保護、災害関係などのその他18万211件。要望や相談、電話番号照会、地理案内などの非緊急事案は10万3810件(同717件増)だった。携帯電話からの受理件数は31万9755件(同8804件増)で、全体の70・3%を占めた。

 緊急性のない通報では、「信号機を設置してほしい」「隣家からたばこの煙が入ってくる」「免許を返納したいがどうしたらいいか」「警察署の電話番号を教えて」などの要望・相談などがあった。不適切な通報では、「病院の先生が退院させてくれない」「トイレの水が詰まった」「子どもが言うことを聞かないので、しつけに来てほしい」というものもあった。

 このほか、「マンションのベランダに不審者がいる」という通報では、“不審者”は実際にはリフォーム業者だったり、「隣の家から銃声がする」という通報では映画の音だったというものもあった。

 同課では「緊急性のない電話によって、実際に事件・事故などの緊急時の対応が遅れてしまう。110番は緊急電話。適切に利用してほしい。緊急性のない場合は、相談ダイヤル(#9110)や各種問い合わせ窓口を利用してほしい」と呼び掛けている。

 県警警務課によると、相談ダイヤル(#9110)の昨年1年間の電話件数は4019件で、前年と比べ323件増加した。

 一方、県警は9日、浦安市舞浜のイクスピアリ内セレブレーション・プラザで「110番の日」の広報イベントを行い、啓発チラシの配布や県警音楽隊による演奏などを通して110番通報の適切な利用を呼び掛けた。

 千葉西署(渡辺貴史署長)は、イオンモール幕張新都心(千葉市美浜区)で署員オリジナルの寸劇を披露し、110番通報の正しい利用法をレクチャー。子どもとゲームセンターに遊びに来たという同区の主婦、張愛紅さん(36)は「110番はなかなか掛ける機会がないので、こういうイベントがあると子どもも覚えるのでいい」と笑顔。制服試着体験で警察官に“変身”した息子の嘉文くん(5)は、愛紅さんの「お巡りさんに電話するときは?」との問いに「110!」と元気よく答えていた。