2017年1月7日 10:41 | 有料記事
女性である自分を、受け入れてもらえるか-?
そんな不安に駆られていたのも、今は昔。県警初の女性警察犬係を拝命して2年半。「ベテランぞろい」だという警察犬係のチームにはすっかり溶け込み、犬の訓練も板に付いてきた。
「親身に指導してくれた先輩方のおかげ。あと、この子の存在も大きい」
ぴったりと寄り添う、担当警察犬の雌シェパード、イルザ号(愛称・ルル)。「はやく遊ぼうよ!」と言わんばかりに尻尾を振ってアピールする、3歳のやんちゃな“相棒”を、いとおしそうになでた。
◆「駐在さん」に憧れ
小学生の頃、近所の「駐在さん」に憧れ志した警察官。猛勉強の末に夢をつかんだが、女性ゆえの「カベ」は幾度となく目の前に立ちはだかった。
最初は父親。警察の採用試験の受験に猛反対した。「当時、女性警官はまだまだ珍しい存在。危ない仕事だと思ったのだろう。泣きながら大げんかした」と振り返る ・・・
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