日本の象牙、違法に中国へ 千葉市の業者認める 保護団体が覆面調査

 環境保護団体「環境調査エージェンシー(EIA)」は9日、象牙が違法に中国に持ち出されると知りながら、中国人の顧客に象牙を売ろうとする千葉市など日本国内の業者の姿を記録した覆面調査ビデオを公表した。「日本の国内市場が、中国の違法象牙の供給源になっている」と指摘した。

 ビデオは、象牙を違法に持ち出して中国で売ることをもくろむ中国人バイヤーを装った調査員が昨年12月、千葉、静岡、岐阜3県と大阪府の業者の店で収録した。

 千葉市の業者は、中国に象牙を持ち帰ろうとする客に日常的に象牙を売っていることを認めた。浜松市の業者は「(中国に)売ってる。いつも。お客さんは自分たちのルートを通じて持って帰る」と話し、売った象牙が違法に中国に持ち出されると認識していた。岐阜県大垣市の業者は「私は違法でも気にしない。何でもオーケー。(象牙を)あと3本キープしておく」と述べた。

 大阪府高石市の業者は、過去に大量に中国人に象牙を売ったことや、香港の客の求めに応じて密輸しやすいように象牙をカットしたことがあると明かした。

 EIAのアラン・ソーントン会長は「業者は象牙が違法に中国に輸出されることをよく知っていた。日本の国内象牙市場と政府のずさんな対応がアフリカゾウの密輸と密猟の温床になっている」と批判。「米国や中国、香港の例にならい、日本も国内の象牙取引を禁止すべきだ」と話した。


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