「買い物依存症」と被告 元職員に懲役7年求刑 鉄塔メーカー領収書偽造詐欺

 領収書を偽造するなどして勤務先の鉄塔メーカーから現金を詐取したとされる事件で、有印私文書偽造・同行使、詐欺の罪に問われた印西市船尾、元職員で無職、飯岡万里子被告(48)の論告求刑公判が19日、千葉地裁(佐藤傑裁判官)で開かれ、検察側は懲役7年を求刑。論告によると、飯岡被告は3年あまりの間に1493回の犯行を重ね、被害総額は約1億1680万円に上ったとされる。主に借金返済と食料品などに使ったとされ、飯岡被告は「買い物依存症だったと思う」と述べた。

 被告人質問で「会社の同僚が領収書を紛失したと相談され、その領収書を偽造したのが発端」と述べた飯岡被告。犯行を始めた2006年当時、複数の消費者金融などで約4千万円の借金があったといい、「会社から取った金で弁済したが、最初は返済が間に合わず、そこからまた消費者金融から金を借りた」と、当初は自転車操業で借金返済に充てていた。詐取した金で借金を完済した後は食料品やブランド品に散財。「買い物依存症と言われ、そうなのかなと思う」と述べた。

 証人尋問で出廷した飯岡被告の夫は「買い物はまとめ買い。必要のないものを買う癖があった」と証言。

 検察側は論告で「長期間にわたる常習的な犯行。無計画な浪費から借金を重ねて生活費を会社の財産から賄った」とした上で「巧妙に領収書を偽造し悪質。被害金額も極めて多額」と述べた。

 弁護側は最終弁論で、飯岡被告について「金銭感覚のルーズさによるもの」と指摘。560万円の被害弁償をしている点などを挙げ「最大限寛大な判決を」と主張した。


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