搬送中チューブ外れる 女性死亡、隊員気付かず 佐倉消防署

 佐倉市八街市酒々井町消防組合佐倉消防署(佐倉市)の救急隊が昨年11月、酒々井町の女性(82)を救急搬送時、肺に空気を送るためのチューブを気管に挿入したが、病院到着後に外れているのが見つかり、女性はその後死亡したことが1日、同組合本部への取材で分かった。調査の結果、死亡との因果関係はないとみられるが、搬送中に外れ隊員が気付かなかった可能性もあり、組合本部は搬送中の患者の観察を徹底するよう、全職員へ指導した。

 組合本部によると、昨年11月26日午前9時半ごろ、女性の家族から「(女性が)ベッドの上であおむけに倒れている」と119番通報があった。同署の救急救命士男性(30代)ら3人が救急車で出動し、男性が車内でチューブを挿入。聴診器などで空気が送れていることを確認した。

 女性は約15分後に成田市内の病院へ搬送されたが、担当した医師がチューブが気管から外れ、食道に入っていることに気付いた。外れた時間や原因は不明という。女性はその後死亡したが、調査を担当した医師は「チューブの外れが死亡に影響したとは考えにくい」と指摘している。

 男性らは搬送中、女性に心臓マッサージなどを施しながら「チューブが外れていないか要所要所で確認は行った」と説明する一方で、最後に確認した時間などを明確に説明できないという。組合本部は「病院到着後に外れた可能性もあるが、搬送中は外れることも想定してこまめに観察するべきだった。再発防止のため、あらためて指導を徹底する」とコメントした。


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