71歳夫に懲役12年 船橋・同居の妻刺殺で 千葉地裁

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 同居する妻を包丁で刺殺したとして、殺人の罪に問われた埼玉県三芳町、無職、神村親被告(71)の裁判員裁判で、千葉地裁(吉井隆平裁判長)は11日、「強い殺意に基づく残忍な犯行」などとして懲役12年(求刑・同15年)を言い渡した。

 判決によると、神村被告は昨年8月9日午前0時ごろ、船橋市宮本4の当時の自宅で、同居する妻で不動産賃貸業、登美子さん=当時(64)=の胸や腹などを出刃包丁(刃渡り約19・8センチ)で刺し殺害した。

 判決で吉井裁判長は、神村被告が事件当日、登美子さんの浮気を疑い「お前はおれの妻なのか」と聞いたところ、登美子さんに「あなたの妻ではありません」と言われた一言で「妻を失い自らの人生も終わったとの思いで突発的に行った犯行」と認定。

 家庭内別居状態だった神村被告について「家族と良好な関係を保とうという姿勢が不足していた」とした一方、趣味で植物の栽培をしていた自宅の庭に登美子さんが無断でアパートを建てようとしたことについて「妻の側にも、神村被告を軽んじ、その心情に思いを致さない面もあった」と指摘した。