昨年の110番受理状況、4割「緊急性なし」 千葉県警まとめ 適正利用呼び掛け

110番の日の啓発チラシを配る一日通信指令課長の滝沢さん=10日、浦安市舞浜のイクスピアリ
110番の日の啓発チラシを配る一日通信指令課長の滝沢さん=10日、浦安市舞浜のイクスピアリ

 千葉県警は「110番の日」の10日に合わせて、昨年1年間の110番受理状況をまとめた。有効受理件数は前年より1万1062件(約2・4%)減り45万6196件。うち約22%が相談や要望など緊急性のない通報だった。いたずらなども加えると全通報の約40%が110番にそぐわない内容で、県警は「緊急通報への対応に支障が出かねない」として、110番の適正利用を呼び掛けている。

 県警通信指令課によると有効受理件数は全国で6番目の多さ。1日平均約1250件、約1分9秒に1件のペースで、約68%が携帯電話からの通報だった。

 同件数のうち、緊急通報は35万3103件。前年より2709件減った。内訳は事故などの「交通関係」が14万1238件で、けんかや口論、酔っぱらい保護、災害関係などが18万2961件。窃盗や傷害などの「刑事関係」は2万8904件だった。

 緊急の対応を必要としない通報は10万3093件で、前年より8353件減った。内容は要望や相談、苦情のほか、運転免許の更新方法や警察署の電話番号照会、道案内など。

 有効受理件数は2013年をピークに前年比2年連続の減少。昨年は中でも「刑事関係」が前年より約15%、4969件も減った。同課は、県民に相談専用ダイヤル「#9110」の認知度が高まったことに加え、刑法犯認知件数の減少も影響していると分析している。

 一方で、有効受理件数以外に無言やいたずらなどの電話が13万4109件あり、全受理件数約59万305件の約40%が緊急性のない内容。中には、「うそをついた子どもを叱って」「パチンコが当たらない」「誰かと話がしたかった」など“困った通報”も。

 県警は、悪質ないたずら電話や虚偽通報への対応を強化。軽犯罪法違反(虚偽申告)の容疑で計11件17人を摘発した。同課は「事件事故には少しでも早く対応する必要がある。緊急性のない通報で回線が埋まると、対応に支障が出かねない。110番は緊急性のある通報に限ってほしい」とコメント。相談などは「#9110」の利用を訴えている。

◆110番珍・迷通報

▽高校生が抱き合っている。注意して
▽うそをついた子どもを叱ってほしい
▽庭先にタヌキが迷い込み寝ている
▽母親を1人で起こせない。手伝って
▽パチンコが一度も当たらない
▽酔って自宅が分からない。パトカーで送って
▽友だちに貸している車を探して
▽誰かと話がしたかった
▽スーパー駐車場で自動車盗難(歩いてきたことを忘れていた)
▽店に血だらけの男が入ってきた(ハロウィーンの仮装をした酔っぱらい)


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