船橋の工場火災、ほぼ収束

 船橋市潮見町の鉄類卸売・リサイクル業「アラエ商会船橋営業所」の廃材置き場で18日早朝に発生した火災は、19日も消火活動が続けられ、発生から約32時間が経過した同日午後0時40分ごろ、火はほぼ収まった。燃えた廃材は高温のため、再発火の危険もあり、船橋市消防局は夜まで放水を続けた。

 船橋署などによると、廃材置き場には全体で約2万5千トンの鉄類がおよそ三つの山に分け積まれており、そのうちの一つ約3500トンの一部が燃えた。有害物質は確認されていない。

 同市消防局によると、同日は消防車17台を投入。火や立ち上る煙は収まったものの、燃えた鉄くずなどが高温のままで、煙がくすぶっている状態。同局は鎮火を目指し、重機で山を崩しながら放水活動にあたった。

 消火作業は夜を徹して行われ、同日午前3時20分ごろには、消火活動中の同局の職員男性(58)がはしごを降りる際に足を踏み外し、かかとの骨を折る重傷を負った。


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